STE現象報告会

平成25年度・第2回(太陽地球環境)現象報告会<
- STE Event Report Workshop -


日 時 平成26年3月17日(月) 午前 9:00 開始
場 所 九州大学西新プラザ
報告期間 2013年8月~2014年3月(オーバー可)

概況報告:直近の半年間の現象の概況を報告します。

太陽黒点数の月平均値は、10月以降、再び上昇して12月には90.3となりました。 今期間は、南半球に現れた大きな黒点群がMクラスやXクラスのフレアを発生する 傾向がありました。活動領域1944で発生したフレアに伴い1月6日から11日にかけ て太陽高エネルギー粒子現象(プロトン現象)が発生し、1月8日から9日にはフラックスが1,000PFUを超えました。この現象による電子機器への影響を考慮して 国際宇宙ステーションへのシグナス補給船の打ち上げが延期されました。

地磁気嵐は、今期間中、数回発生しましたが、Dst指数(速報値)が-100nTを下回るよ うなものはありませんでした。また、全期間を通じて、静止軌道の高エネルギー (2 MeV)電子のフラックスが10,000を大きく超えることはほとんどありませんで した。

電離圏に関しては、XクラスやMクラスフレアの発生に伴って、何回かデリ ンジャー現象が観測されました。

現象報告

下記にあげた現象など主に報告期間に発生した興味を引く現象についての観測 データ、現象のシミュレーションデータ、独自の解析結果などの発表をお願いし ます。

1)10月2日から3日の現象:CMEによる擾乱

  • 9/29 大規模なフィラメント消失に伴うCME
  • 9/30-10/2 太陽高エネルギー粒子現象(プロトン現象)(max. 182PFU)
  • 2/20 0319-2/20 2400 急始型地磁気嵐(min. Dst: -86nT)
  • 10/2-3 地磁気嵐(min. Dst -67nT)

2) 10月8日から10日の現象:CMEによる擾乱

  • 10/6 CME
  • 10/8-10 地磁気嵐(min. Dst -65nT)

3) 2013年11月5日から11日の現象:複数の遅いCMEとコロナホールからの高速風による擾乱

  • 11/7 地磁気嵐(min. Dst -54nT)
  • 11/9-11 地磁気嵐(min. Dst -81nT)

4) 2013年12月6日から10日の現象:コロナホールによる擾乱

  • 12/7-8 地磁気嵐(min. Dst -66nT)

5) 2013年12月25日:遅いCMEによる擾乱

  • 12/25 弱い地磁気嵐(min. Dst -35nT)

6) 2014年1月6日から11日の現象:活動領域1944による現象
  (地磁気擾乱はほとんど発生させなかった)

  • 1/7 X1.2/2Nフレア at AR1944, CME
  • 1/6-11 太陽高エネルギー粒子現象(プロトン現象)(max. 1,030PFU)
  • 活動領域1944は、1月27日にAR1967として回帰し、多数のMクラスフレアを発生

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話題提供

最近得られた新たな知見や発見についてご講演をいただき、日本全体で新しい知見を共有し、気軽に議論ができる場を提供します。

プログラム(記載がないものは20分)


    9:00-11:40 期間概況報告【座長:亘 慎一】
  • 宇宙天気長期変化の状況報告
     篠原 学(鹿児島工業高等専門学校)
  • 最近半年の概況報告
     阿部修司(国際宇宙天気科学・教育センター)
  • 報告期間のNICT宇宙天気予報について
     ○亘 慎一、加藤久雄、山本和憲(NICT)
  • 宇宙線WDCデータの現状報告
     ○渡邉 堯、平原聖文、阿部文雄、門脇優香
  • 今年2-9月の太陽フレア発生時の光球磁場構造
     西塚 直人
  • 2013年後期の太陽風擾乱の特徴
     ○丸橋 克英
  • NICTにおける太陽電波観測と新太陽電波望遠鏡
     ○久保勇樹、亘慎一、石井守、石橋弘光、岩井一正
  • 地磁気現象概況報告2013年8月~2014年2月
     ○島村哲也
  • 静止軌道の高エネルギー粒子環境報告
     ○長妻 努、坂口歌織
  • 《昼休み》

    13:20-15:00 【座長:堀 智昭 (STEL)
  • NICTにおける電離圏観測報告
     ○津川卓也、国武 学、西岡未知、電離圏観測チーム
  • SuperDARN北海道-陸別第一・第二HFレーダーの2013-2014年現況報告
     西谷 望、◯堀 智昭 (STEL)、SuperDARN北海道-陸別HFレーダーグループ
  • SuperDARN北海道-陸別レーダーと地上観測点を用いた電離圏-地上Pi2地磁気脈動の比較
     ○寺本万里子、西谷望、塩川和夫、長妻努
  • 中緯度短波レーダーと地磁気で観測されたPc 4脈動の伝搬過程について
     ○尾花由紀、西谷望、堀智昭、寺本万里子、能勢正仁
  • King Salmon短波レーダーを用いたPc5の観測
     ○長妻 努、坂口歌織、国武 学
  • 《休憩》

    15:15-16:55 【座長:阿部修司 (九大) 】
  • 宇宙ごみ環境のモデリングとその応用:【チュートリアル講演】
     花田俊也(九大)
  • シミュレーションによるサブストームの再現と予測
     田中高史
  • 数値宇宙天気予報に向けた高精度大気圏-電離圏結合モデルの開発
     ○品川裕之、陣 英克、三好勉信、藤原 均、横山竜宏
  • ERGサイエンスセンター活動報告
     ○堀智昭、宮下幸長、三好由純、関華奈子、桂華邦裕、小路真史、瀬川朋紀(STEL),
     田中良昌(NIPR)、 篠原育(ISAS)、ERGサイエンスセンタータスクチーム

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報告期間中のデータ

【京都大学飛騨天文台 太陽磁場活動望遠鏡(SMART)】

2013年~2014年
8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

【WSO作成のソースサーフェースシノプティックチャー(WSO提供) 】

CR2140(2013.08.04) CR2141(2013.08.31) CR2142(2013.09.28)
CR2143(2013.10.25) CR2144(2013.11.21) CR2145(2013.12.19)

【ACE衛星による太陽風データプロット(NICT提供)】

8月 9月 10月 11月 12月
1月 2月 3月

【GOES衛星による静止軌道での観測(NOAA/NGDC提供)】

8月 9月 10月 11月 12月
1月 2月 3月

【地磁気嵐リスト(気象庁地磁気観測所柿岡 提供)】

開始(UT) 終了(UT) タイプ ΔH(nT
2013/10/02 01:55 2013/10/03 03:00 急始 101
2013/10/08 20:21 2013/10/10 18:00 急始 117
2013/11/07 04:42 2013/11/07 17:00 緩始 71
2013/11/09 03:36 2013/11/11 19:00 緩始 93
2013/12/07 22:35 2013/12/08 22:00 急始 105
2013/12/25 04:52 2013/12/25 21:00 急始 76
2014/02/07 17:05 2014/02/08 16:00 急始 65
2014/02/18 19:00 2014/02/19 21:00 緩始 150
2014/02/20 03:19 2014/02/20 24:00 急始 95

【Dst指数のプロット(京都大学/NICT提供)】

2013年8月 2013年9月 2013年10月
2013年11月 2013年12月 2014年1月
2014年2月 2014年3月

【報告期間の電離圏の状況(NICT提供)】

【ARモデルによるサイクル24の予測】
(NICT提供)
  【サイクル24パネルメンバーによるサイクル24
極大の予測】(2009年5月更新)
 
極大の時期 極大の大きさ
2013年5月

黒点数:90±10
F10.7:141.3±9

【太陽活動周期24の推移(NOAA/SWPC提供)】
 

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